2017年10月30日

2017/10/28 定例稽古―初の組手稽古

沖縄拳法札幌稽古会の本田です。
この週末に札幌稽古会の定例稽古がございましたので、
その様子をご報告致します。
この日の参加者は私の他一般会員の伊藤、小川、体験のCさん、
札幌医大古伝武術研究会の学生2名の計6名での稽古となりました。


〇稽古内容
ナイハンチ移動
セイサン移動
押し合い(強・柔)
背中の鍛え三種
三種の受け
沖拳ストレッチ各種
大きいナイハンチ突き〜型どおりナイハンチ突き
コツコツミット
インローワンツー(単独)
インローワンツー
前手抑え〜逆突き
インローワンツー×中段蹴り返し
ナイハンチ初段


これまで沖縄拳法では会員の皆さんの組手稽古は禁じられておりましたが、
この度ついに会員さん達にも組手稽古への取り組みが許可されましたので、
せっかく解禁になった事ですし、札幌稽古会でも取り入れていこうと思い、
本日初めて「沖縄拳法の組手を身に着けるための稽古」に取り組みました。
といっても実は本格的に組手の稽古を2時間の定例稽古の中で行うのは初めて。
これまで取り組んできた稽古と組手や実際の戦いがどのようにつながっているかを
会員さんたちにも感じてもらえるような組み立てで行いたいと思いました。

空手を愛好されている多くの方がもしかしたら感じているかもしれない疑問として、
「基本や型の稽古は組手や実際の戦いの中で使えるのか」と言うものがあると思います。
かくいう私も、元々学生時代に取り組んでいた空手では基本と組手の稽古が乖離しており、
組手の稽古になると組手用の練習ばかりしており、次第に型の稽古がおろそかになっていました。
しかし沖縄拳法には基本の稽古から型、対練、約束組手、自由組手と、
論理的に整合性のある一貫した稽古法によって、
システマティックに沖縄拳法の戦いを身に着ける為の方法論があります。
単に組手の練習、で終わってしまうのではなく、そのように
「基本があるから型がある、型があるから対練がある、対練があるから戦いがある」
とそれぞれの稽古が有機的に関連している事を感じてもらいたかったのです。

なの、でまずはいつも通りの移動や押し合い、背中の鍛えなどを少し早足で取り組みました。
それから三種の受けも行いました。
この辺までの基礎鍛錬、対人稽古が実際には戦いの中でとても役に立つと思っているからです。

いつもの稽古を一通り行った後は、沖縄拳法で行うストレッチに取り組み、
続けて突きの威力に関する基礎を確認。
沖縄拳法の強烈な打撃は、遠心力と回転運動がその威力の源です。
長い年月をかけてナイハンチを型どおりに鍛錬すれば自然と身につく力学なのですが、
山城先生が速習のために考えて下さった様々な稽古法がありますので、
それを使ってナイハンチの突きの術理を体感し、
次第に型どおりのナイハンチ突きにする稽古を行いました。
続いてコツコツミット。
突きはその場で威力のある突きが出せても動きの中で繰り出せなければ意味がありません。
練り上げた強大な威力を相手に効果的に運び、伝えるために、コツコツミットで
重心の移動と全身のまとまりを体感してもらいます。
普段の移動稽古や強い押し合いがしっかり稽古できていると、
スムーズに重心を伝えて移動することができます。

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いよいよ組手稽古に入っていきますが、いきなり自由に殴り合ってください、と言っても
打撃格闘技の経験がない方々にはとても難しい話だと思いますので、
約束組手に取り組んでいただきました。
これも山城先生が現代の戦いに合わせて必要な動きを整理してまとめて下さったものがあるので、
それを会員の皆さんにも共有していきます。
一番初めに取り組むのはインローワンツーです。
下段回し蹴りからワンツーを行うのですが、まずは単独で動作を確認して頂きました。
相手に悟られないように蹴りに入っていくためには、ナイハンチ移動とセイサン移動が
しっかり身についていて、それを蹴りのための移動として利用できなければなりません。
詳細は省きますが、普段の移動稽古とインローの動きがどのように関連しているか、
実際にお見せしながらご説明いたしました。

そしていよいよ約束組手。
本日はインローワンツーの応酬と、相手の前手を抑えながら突きで入っていく動作を
約束組手にて行いました。
殴ったり蹴ったりをイメージしてやるのではなく、いかに普段の稽古を踏まえて正確に動きを身につけられるかを意識することが大切だと思います。
三種の受けなど、相手と力がぶつかるところを予測する稽古が活きて来ると感じます。
また相手との接触には柔らかい押し合いの感覚も必要だと思います。
始めは片方がインローワンツーを繰り出し、相手はそれを受けるだけにし、
後半では相手のインローワンツーを捌いた後、返しで中段回し蹴りを行う形で練習しました。
また、前手を抑えながら突く稽古は、本当は行うつもりはなかったのですが、
私個人が試合や組手の中で良く使う得意な形であり、また沖縄拳法の夫婦手の概念を
組手の練習の中で理解するにはとても良いのでは、と思い、
実験的に行ってみました。
これはナイハンチの受けから肘打ちや、下段払いから逆突き、
諸手での突きなどをしっかりと鍛錬していれば、
相手の突きや、構えている前手を触る動きで相手を崩すことができ、
間を開けずにこちらが攻撃に転じられるので、
文字通り「型どおり戦う」事ができると思っています。

最後にナイハンチ初段を行なって、いつもより1時間長くなってしまった稽古を終了しました。
今回は初めての取り組みだったこともあって、
どのように稽古を進めれば、会員さんたちに沖縄拳法の基礎と戦いの理合をお伝えできるか
考えながら取り組んでいたら2時間の稽古が3時間になってしまいました。
人間の集中力にも限界がありますので、
今後は稽古の内容もさらに磨きをかけ、2時間の稽古で取り組める内容にできるよう、
私も努力したいと考えております。

本日の稽古は実験的な内容となりました。
posted by タキ at 09:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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